« 京都×錦湯×ジャズライブ (3) | Main | 火花散る演奏 »

2005.09.27

奇談(キダン)

NHKドラマ「天花」で演技力のなさを見せつけてくれたモデルの藤澤恵麻が主演ということで心配だった映画【奇談(キダン)】が、ついに11月19日より全国ロードショーだ。
まるで仮題のようなタイトルからしてイマイチ感が漂うものの、 「鬼才・諸星大二郎の最高傑作、完全映画化!」を豪語するその出来栄えは、果たして───?!
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _

原作は諸星大二郎のマンガ『生命の木』。 「妖怪ハンター」シリーズとして1976年に週刊少年ジャンプに掲載された、30ページほどの短編だ。
CINEMA TOPICS ONLINEに(浜村淳のように詳しすぎる)ストーリーの説明があったので読んでみた。

▼チェックポイント1
> 彼らは7歳程度の知能しかなく、そのうえ不死だと噂されていた。

渡戸村は徳川幕府の弾圧から逃れたキリスト教徒が作った隠れ里。
その隠れ里に「はなれ」と呼ばれる集落があった。
彼らは「知能が低く、そして不死という噂」。ここは重要。

▼チェックポイント2
> 「『いんへるの』行っただ。それから、『ぱらいそ』さいくだ」そう話す重太

「はなれ」にただ一人残っていた老人「重太」のセリフ。
重要な二つの単語『いんへるの』と『ぱらいそ』を確認。

▼チェックポイント3
>その頃、教会に安置されていた善次が甦り、「はなれ」に向かっていた。
>それはイエス・キリストが復活したのと同じ、死後三日目のことだった。

磔の刑に処せられたかのような遺体となって発見された「はなれ」の住人・善次が甦った!
・・・ここは原作と同じだけど、そんな所まで書いちゃっていいのか?(笑)

▼チェックポイント4
>稗田は集落の外れに洞窟の入り口を見つけると、ある確信を持って
>その中へと歩を進め
(中略)
>その穴の奥で彼らを待ち受けていたのは、彼らの想像を遥かに超える
>衝撃的な光景だった…。

あっさりとした原作に肉付けされているとは思うが、洞窟に奥にあるのは『いんへるの』。 漫画ではたった6コマにわたって単純にズームアップされるに過ぎない描かれ方の『いんへるの』だが、実写映画でこれの描写ができるのか? 原作に忠実に作ろうとすればCG併用にならざるを得ないが・・・。

▼チェックポイント5
>そしてクライマックスに描かれる「奇蹟」。

原作どおりなら「新世紀エヴァンゲリオン」で見たようなモノが出てくるはずだが、その元ネタこそがこの漫画。
なぜなら「エヴァ」の庵野監督は、自分の妻に『まずは 諸星大二郎 全制覇!!』と語るほどの男なのだ!
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _

この説明を読む限りでは原作をトレースしており、コミカルホラー仕立ての【ヒルコ 妖怪ハンター】(1991年)よりは期待できそうだ。

…というわけで、この秋から年末にかけての流行語(予定)。

『おらといっしょに「ぱらいそ」さ、いくだ!!』

|

« 京都×錦湯×ジャズライブ (3) | Main | 火花散る演奏 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 京都×錦湯×ジャズライブ (3) | Main | 火花散る演奏 »