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2006.06.13

加速してく、ブレーキ効かない♪

何年か前に大阪のシンドラーエレベーターに仕事で行った事がある。 ごく普通に出入りしただけなので社名が頭の片隅に残っている程度だったけど、それがこんなに有名になろうとは!

警視庁による検証が始まったことだし、初期の頃の、事故対応時の様子のニュースを読みなおしてみた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060606-00000013-mai-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060608-00000008-mai-soci
これによるとブレーキは「フロアでの停止時や、電源が切れた場合などにカゴの位置を安全に保つ働きがある」らしい。
電源が切れた場合にカゴを停止させられるというのなら、自動車のMT車のクラッチのようなものだろうか? クラッチは通常はスプリングの力で圧着していて、変速操作時に人間の脚力(や油圧など)で解除している。
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「カゴが天井にぶつかった」という件を見直すと・・・

1a)事故発生(扉が開いたままエレベーターが上がった)。

2a)保守会社社員が主電源を切って、
2b)手動でブレーキを解除し、
2c)ハンドル式昇降装置を回してエレベーターを
  下げようとした。

3a)しかしハンドルが重かったので操作を断念し、
3b)手動でブレーキをかけたがハンドルが上昇方向に
  動いたので、
3c)ハンドルをロープで固定した。

4a)救出の連絡を受けたので社員がロープを外したところ、
4b)エレベーターが上昇をはじめ、それに連動して
  ハンドルも回りだし、回転がだんだん速くなり、
4c)最上階の天井に衝突して止まった。

・・・という事らしい。 これに関してはここに上げた2つのニュースの文面でも異なる解釈ができ、真相は私には今ひとつ理解できていない。
3c→4aにおいて主電源は切ったままなのか入れなおしたのか明記されていないが、切ったままであれば3bでブレーキが効いていなかったのに(そして救出が終わればカゴがさらに軽くなるのに)ロープを外したのは少々マヌケに思う。

そんな頼りないブレーキだが、今のところは「異常はない」という事になっている。
以前に私が乗っていたクルマ(セリカST182)はサイドブレーキの効きが悪く、しばしば坂道で動き出して困った。 レバーを引ききれないほど思いっきり引っ張って、なんとか効くような感じだった。 ワイヤーの設定に難があったのだろうけど、しかし整備書の判断基準を読むと、これでも「正常」だった(ついでにシフトレバーは狂ったようにストロークが長かったが、それは当時のトヨタのレバーの軽さの社内基準を満たすためだったらしい。 社内基準がラリっていても自浄作用が期待できない一例)。
このエレベータのブレーキも、どういう基準で「異常なし」なのかが気になる。 業界統一基準でもあればいいけど、シンドラーの社内基準だったら今回は基準の精査からはじめた方がいい。
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落ち着いて考えてみれば、モーターは空または満員のカゴを上下させるだけのパワーがあるのだから、ブレーキをかけなくてもカゴを停止させるだけのパワーはある。
但し、正常停止乗降時はブレーキでカゴを停止させると共に扉が閉まるまでモーターの制御はまったく行わず、扉が開いたまま大幅に動き出す非常事態でも「扉が閉まらない限りは」モーターによる介入は全く行わないような制御(と呼んでいいのか?)あるいは停止中は絶対に正常である事を前提として動き出した事も検出しないように作られていたとすると、今回のケースではどうしようもない。

エレベーターの基礎的な動き方さえ今でもあまり知らないけど(笑)、一般民間人の私でも呆れるような仕組みになっていないことを祈るばかりだ。

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