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2007.12.24

クリスマスの夜に想う。

少年は孤独だった。
ただ彼の愛犬だけが、その孤独を和らげる存在だった。

少年は疎外されていた。
彼を庇護する者はほとんどなく、彼は排除された人間だった。

少年は凍えていた。
彼は罪なき者であったが、寒さは容赦なく彼を責めたてた。

少年は大聖堂にたどり着いた。
荘厳なる絵画だけは、彼を拒むことなく受け入れた。

少年が夢にまでみた、ルーベンスの2枚の絵。
その絵を前にした至福の感動と共に、少年は倒れた。
その後を追って現れた、従順なる愛犬。
寄り添う彼らの穢れなき命の火は、いまここに静かに消えた。

天使たちが現れた。
ようやく彼らは、温かく迎え入れられたのであった。
 



1225night
(かってに改蔵〔3〕 / 久米田康治 より)

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